花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキなど植物の花粉が原因で起こる、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

花粉症の症状

主な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりです。それ以外にも、咽頭部や眼のかゆみや異物感・流涙・頭痛・皮膚炎のような症状などさまざまな症状を示します。

花粉症の時期

飛散時期や飛散量は植物の自生状況や、その年の気温などにより異なります。また、原因となる植物の種類により患者様の症状は個々に異なります。

関東地方では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はカモガヤなどのイネ科花粉、8月から10月はブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が主として飛散します。

以下は、関東地方における一般的な飛散時期です。

飛散時期

当院では、採血検査により以下の36項目について、アレルギーの有無を調べることができます。検査結果が出るまでに1週間程度を要します。

  • コナヒョウニダニ
  • ハウスダスト
  • ネコ皮膚
  • イヌ皮膚
  • オオアワガエリ
  • カモガヤ
  • ブタクサ混合物
  • ヨモギ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ
  • カンジダ
  • アルテルナリア
  • アスペルギルス
  • ラテックス
  • トマト
  • モモ
  • キウイ
  • バナナ
  • ゴマ
  • ソバ
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • 大豆
  • マグロ
  • サケ
  • エビ
  • カニ
  • ミルク
  • 豚肉
  • 牛肉
  • 鶏肉
  • オボムコイド
  • 卵白

何が原因で症状が起きるのかを知り対策をすることで、投薬と合わせることにより高い治療効果を期待できます。

花粉症の治療

発症前から薬を内服することで花粉シーズン中の症状を軽減し、症状の発現を遅らせ、花粉飛散ピーク時の症状を軽減することができます。(花粉が飛び始める2週間くらい前から治療を開始することが最も効果的とされています。)
症状に合わせ、内服だけでなく点鼻薬、点眼薬での治療も行っていきます。

シダトレンによるスギ花粉症舌下免疫療法のご案内

シダトレンとは、スギ花粉症に対する舌下投与のアレルゲン免疫療法薬です。(アレルゲンとはアレルギー症状を引き起こす原因となるものです。)

「舌にスギ花粉の液を垂らして、花粉症を治す」という治療法です。
スギ花粉症の人の花粉の耐性をつけさせることで治療する方法です。

スギ花粉症舌下免疫療法

保険治療対象となる方

12歳以上の方が対象です。

保険治療対象とならない方

  • このお薬(シダトレン)でショックを起こしたことのある方
  • 重度の気管支喘息の方
  • 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気のある方

また、次の方はシダトレンによる治療に際し、注意が必要です。

  • アレルゲンを使った治療や検査、またはスギ花粉を含んだ食べ物によってアレルギー症状を起こしたことがある方
  • 65歳以上の高齢者
  • 妊娠中、授乳中、妊娠希望の方
  • 12歳未満の小児
  • 重い心臓の病気を合併している方
  • 免疫不全などの病気の方、治療で免疫抑制剤を使用している方
シダトレンによる治療の注意

シダトレンによる治療の注意点

  • アレルギー治療薬とは違い、服用しスギ花粉が飛散していない時季でも毎日服用します。
  • アレルゲンを投与するのでアレルギー反応が起こる可能性があり、まれに重篤な症状が出ることがあります。
  • 治療期間は長期間(3~5年)かかります。
  • 全ての患者様に効果が期待できるわけではありません。

治療の流れ

治療の流れ
  • ご希望の方は、まず「採血検査」にて「スギ花粉アレルギー検査」を受けていただきます。
  • 1週間後に検査の結果を説明し、スギ花粉症が確定したら処方開始です。
    ※新薬のため、1年間は2週間に1度の受診が必要です。
  • 初回処方時は院内で内服し、副作用等の経過を観察して30分経過後、帰宅可能です。
治療の流れ
治療の流れ

費用

治療は保険適応です。

初診時の費用は6,600円ほどですが、保険適応ですので3割負担の方の場合はおよそ2,000円程です。(※初診料・お薬代・検査代などを全て含みます。)

また、治療を継続し維持期に入られた場合は、治療費・お薬代と合わせて、1ヶ月あたりおよそ1,500円程のご負担(保険適応3割負担の場合)になります。

治療開始時期について

治療は11月までに開始することをお勧めします。
遅くとも12月初めには開始する必要があります。
花粉が飛散してしまい、スギ花粉症のシーズンになる1月から5月までは開始することができません。

治療開始時期について

通院について

定期的な通院が必要となります。
新しいお薬であるため、厚生労働省の通達により発売後約1年間は、2週間分の処方しかできないことになっております。
したがって、2週間に1回の通院が必要となります。規制解除後も、月に1回程度の通院は必要となります。

治療期間について

長期間の継続治療が必要です。まずは、2年ほど舌下免疫療法を行い、効果を確認します。ある程度効果のある方には4~5年間の治療をお勧めします。

舌下免疫療法は、即効性のある治療ではなく、長期間の治療が必要です。

花粉症の症状を一時的に抑える治療ではなく、免疫を変え、体質を改善し長い期間をかけて少しずつ良くしていくという治療です。
※効果・治療期間には個人差があります。


当院にて検査・治療をご希望またはご検討されたいという方は、
一度お電話にてご相談ください。
ほだかクリニック電話番号:0283-24-8333

また、スギ花粉症舌下免疫療法についてより詳しく知りたい方は、以下のバナーから情報サイトに移動できますのでご覧ください。

アレルゲン免疫療法ナビ

※トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ(鳥居薬品株式会社様)に移動します。