性感染症とは

「STD“Sexually Transmitted Diseases”(性病・性感染症)」とは、性行為により感染する病気のことです。
代表的なものとしてはHIV(エイズ)、◆クラミジア◆、カンジダ、◆淋病◆、尖圭コンジローマなどがあります。
(◆ ◆で括った項目は、クリックすると症状別の記事に移動できます。)

これらの感染症にかかっているか、当院で検査できます。
主に尿検査や血液検査を行いますので、性感染症の検査を目的としてお越しになる患者様は、尿検査ができる状態(おしっこをしてない状態)でご来院ください。

クラミジア(性病・性感染症)

クラミジアは最も広く感染者がいるとされる性感染症です。(日本におけるクラミジア感染者数は100万人以上と言われています。)

最近では特に女子高生などの若い女性の感染例が多くなっています。
クラミジアは非常に感染しやすく、報告によっては1回の性交渉で感染する確率は50%にもなります。性交渉の低年齢化と性病予防の認識不足から、若い年齢層に非常に感染が拡大しており、感染者の約70%が10~20代の方です。

感染経路

あらゆる性行為(セックス・アナルセックス・オーラルセックスなど)で感染します。

  • 性器クラミジア感染症は、“クラミジアトラコマティス”という病原体により感染します。
  • 感染者との粘膜同士の接触や、精液、膣分泌液を介して感染します。
  • オーラルセックスにより、咽頭(のど)へも感染します。
  • クラミジアに感染している場合、HIV(エイズウイルス)への感染リスクが3~5倍になります。
  • 妊婦の方は、妊婦検診を受けることにより、出産時の母子感染を防ぐことができます。

クラミジア感染症の症状

男性では尿道炎が最も多く、また、若年層の精巣上体炎の原因ともされています。排尿痛、尿道不快感、そう痒感などの自覚症状がでます。
女性では子宮頚管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群)、不妊などを引き起こしますが、自覚症状の乏しい場合が多いです。

口腔への感染

オーラルセックスなどにより咽頭(のど)のクラミジア感染が増加しています!

女性が男性に対してフェラチオをした場合、

  1. 男性の性器から女性の咽頭に感染する可能性と、
  2. 女性の咽頭から男性の性器に感染する可能性があり、咽頭炎などを起こします。慢性の扁桃腺炎になることもあります。

主な症状は、のどの腫れ・のどの痛み・発熱などです。
但し、咽頭のクラミジア感染の場合、症状が出ない場合が多いようです。

検査と治療

クラミジアに感染しているかどうかは、感染の疑いがある患部(喉や性器)から、病原体であるクラミジアトラコマチスが検出されるかどうかで判断します。
感染していると診断された場合、クラミジアに効果のある抗生剤を服用します。
その後、クラミジアが陰性になっているかを確認します。

クラミジアは男女間でお互いに感染させる、いわゆるピンポン感染があるため、両者の治療を同時に行うことが重要です!

淋菌感染症

淋菌感染症は、淋菌(Neissaera gonorrhoeae)による感染症であり、主に男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎を引き起こします。
性器クラミジア感染症と並んで頻度の高い性感染症です。一回の性行為による感染伝達率は30%程度で、約10%はクラミジア感染症と重複感染しているという報告もあります。
近年では多くの抗菌薬に耐性をもつ(薬が効かない)淋菌による感染症が問題となっています。

感染経路

あらゆる性行為(セックス・アナルセックス・オーラルセックスなど)で感染します。

  • 感染源においては風俗女性が60%を占め、一般女性の40%より多い。
  • 膣性交のみが23.8%、口腔性交のみが43.9%、その両方が32.3%である。
  • 淋菌性尿道炎においては口腔性交のみを介した感染者のほうが膣性交のみを介した感染者より多い。

淋菌感染症の症状

男性において、淋菌感染の兆候が全くみられない方がいる一方、感染後2~5日後に、明らかにそれとわかる症状がみられる方もいます。
また、症状がみられるまでに感染後30日以上かかる方もいます。具体的には、排尿時の焼けるような痛み、ペニスからの、白色か、黄色か、緑色をした分泌物が比較的大量に認められます。(淋菌性尿道炎)
さらに、睾丸が腫れて痛みを伴う場合があります。(精巣上体炎)

女性において、淋病の症状は一般的に穏やかであることが多いようです。また、全くないという方もいます。たとえ症状が出現した場合においても、排尿時に熱感を伴った痛みがあるとか、膣の分泌物が増えるとか、月経時以外の性器出血といった、あまり淋菌に特徴的であるとはいえない症状なので、膀胱や膣に起こる他の感染と見誤ってしまう可能性もあります。
感染したまま放置しておくと、子宮外妊娠や不妊症の原因になります。

口腔への感染

オーラルセックスなどにより咽頭(のど)の淋菌感染が増加しています!
主な症状としては、のどの腫れ・のどの痛み・発熱等がありますが、症状が出ない場合も多いです。

検査と治療

淋菌に感染しているかどうかは、

  • 男性の場合、尿(初尿)を摂取し、PCR法という方法を用い検出を行います。
  • 女性の場合、子宮頸管分泌物を採取し検出します。
  • 咽頭感染に関しては、うがい用液を用い検査を行います。

治療に関しては、上記に示したように耐性菌の出現が問題となっており、当院では注射薬での治療を行っております。

ほだかクリニック

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